【活動報告】シンガポールの研究機関・ベンチャー企業を訪問し、研究・ビジネス上の意見交換や今後の協業に向けた議論等を行いました

プレゼンテーションを傾聴している様子 CEOがプレゼンテーションを行っている様子

株式会社サイエンスグルーヴは、2024年5月23日(木)〜25日(土)にシンガポールの研究機関およびベンチャー企業を訪問し、研究・ビジネス上の意見交換や今後の協業に向けた議論等を行いました。

今回の訪問先

SMART(The Singapore-MIT Alliance for Research and Technology)

米マサチューセッツ工科大学とシンガポール国立研究財団(NRF)によって共同設立された研究組織であり、国際的な連携のもとで先端研究を行っています。SMARTが所属するCREATE(Campus for Research Excellence and Technological Enterprise)はMIT以外にも、エルサレム・ヘブライ大学、チューリッヒ工科大学、ケンブリッジ大学、上海交通大学、カリフォルニア大学バークレー校、ミュンヘン工科大学、イリノイ大学、フランス国立科学研究センターなど、多様な国際的パートナーが参加しています。

Esco Aster

シンガポールに本社を置き世界の医薬品製造メーカー等と提携しているCRDMO(医薬品の受託開発・製造機関)で、ワクチン、遺伝子治療、細胞治療など多数の分野で研究開発を行っています。近年では培養肉の製造など、フードサイエンス分野でも注目を集めています。

NUS GRIP (NUS Graduate Research Innovation Programme)

シンガポール国立大学(NUS)の卒業生や研究者が研究成果をビジネスに転換するためのイノベーションプログラムを提供している組織です。2018年の設立以降、ディープテック分野で積極的な投資を展開しており、多くのスタートアップを支援しています。

MedTech Actuator

アジア太平洋地域のMedTechをターゲットとしたベンチャーキャピタルです。起業フェーズごとにOrigin, Accelerator, Global Navigatorの3つの育成プログラムを提供しており、日本の起業家がプログラムに応募することも可能です。MedTechに関心のあるスタートアップにとっては非常に魅力的なプログラムを提供しています。

CHI (Centre of Healthcare Innovation)

2019年にシンガポール政府によって設立された、ヘルスケア分野における変革を推進するための拠点です。シンガポールは少子高齢化が加速しており、将来的な労働力不足も見込まれていることから、戦略的にイノベーションを推進しています。CHIでは医療関係者の変革を促すリーダーシップ育成等のプログラムがあり、またイノベーションを実現するために幅広い知見を持つ様々なパートナーネットワークを構築・提供しています。

Enterprise Singapore

シンガポール企業の国際展開および海外企業のシンガポール進出を支援しているシンガポールの通商産業省傘下の機関です。スタートアップ・ハブとしてのシンガポールの位置づけを強化するために重要な役割を果たしています。

その他、シンガポールの多数のスタートアップ企業のCxOや研究者とプレゼンテーションやディスカッションを行い、サイエンスグルーヴからはEdTechプロダクトの紹介に加え、日本国内の大学と共同開発中のヘルスケア分野のプロダクトについてもプレゼンテーションを行いました(※こちらのプロダクトの詳細は今夏に情報開示予定です)。

CEOがプレゼンテーションを行っている様子 ラボ視察の様子 CEOがプレゼンテーションを行っている様子

シンガポールにおいて先端的なテクノロジーを掲げる多数の国際企業が誕生・集積する背景には、政府による長期的ビジョンに基づく積極的な予算・教育・制度面での支援があると考えられます。今回の訪問では、さらにそれぞれの企業や研究機関が個別に抱くビジョンや取り組んでいる課題を知ることができました。

また今回の訪問を通じて、サイエンスグルーヴは、シンガポールの研究機関やベンチャー企業との連携を強化し、グローバル展開に向けた新たな繋がりを築くことができました。ご協力いただいた株式会社リバネスの皆様やその他今回関係を持たせていただいた企業・機関の皆様には心より感謝申し上げます。

サイエンスグルーヴは、引き続きシンガポールをはじめとするアジア太平洋地域の研究機関やベンチャー企業とも連携を強化し、事業展開を進めてまいります。